No Electric Power

インドの生活では、欠かすことのできない電化製品があります。
その名もUPS。冷蔵庫や冷凍庫じゃないの?えぇ、勿論それも必要ですが、UPSも必需品なのです。
どんなものかといいますと、電源バックアップシステムとでも申しましょうか。
停電が多いため、電気が止まると困る物などに接続して、電源のバックアップをするものです。
我が家では、インターネットと電話のモデムに接続したり、ステレオに接続して
停電になってもインターネットやステレオが切れないように整えていたのです。
が!家の中のある場所に接続したUPSが3台も壊れてしまいました。
そしてようやく、これはコンセントに問題があるのでは?と思い至り、そのコンセントは
使用禁止としたのですが、壊れたUPS・・・結構お高い買い物のため、なんとか修理したい
ということで、修理の依頼をしたのです。
そして本日現れた、メーカーの修理マン。いい仕事をしてくれました!

2台のUPS修理依頼をしたのですが、チャッチャッチャーッとボックスを開けて
ピッピッピーッカチカチカチーッとして直してくれました。
でも、思わず目を見張ってしまったことが一つ。なぜか「キッチン」を要求する彼。
はて?UPSは2台ともリビングにあるのに、なぜキッチン?
しかーし、彼の手にした工具を見て、なんとなくピンッ!ときてしまった私。
必要に迫られれば、英語ができないインド人とも以心伝心で意思疎通が図れるように
なるのだわぁ〜と感じた瞬間です。

何をしているかわかりますか?キッチンのガスコンロを使って工具を温めているのですよ。
そうです!察しのいいあなたはおわかりですね。要するにハンダゴテですよ。
線をつなぎ直すときに、キッチンで温めたハンダゴテを使って、ジュッとやるわけです。
はぁ〜。ビックリしましたがうまくつなげたようです。
いやはや、電源を必要としないアイロン、ミシンは見かけたことがありましたが、ハンダゴテは
初めてでした。そうかぁ、その昔は日本もこういう工具を使っていたのねぇ。勉強になりました。
こちらの修理マン、いい仕事をしてくれたのでチップも弾もうとしたのですが、
「No」と言って受け取らず、修理代も保証期間とのことで無料。
こやつなかなかできる男でありました。現在2台とも順調に充電中。
明日になったら、充電の終わったUPSが実際にうまく稼働するか確認ができます。
まだ1台壊れたUPSがあるのですが、こちらは別メーカーのもの。
次はこっちも修理依頼をしないとね〜。