折り紙ボランティア(後編)

地震・津波の説明に引き続き、折り紙タイムスタート!
子供たちは小グループに別れ、その小グループに我々ボランティアスタッフが一名サポートに入り、
インド人キッズのヘルプをする。という予定だったのです。
インドで折り紙教室を開いていらっしゃる日本人マダム(インド在住13年ですって、しかも私と同郷!)の
流暢な英語での説明を聞きながら、こんな具合に始まったわけですが・・・

初めて折り紙を触る人にとって、折り鶴は難易度高し!
一番最初の折り紙の角を合わせて、三角に折る。既にここから角が合わない〜。
え!?なぜ!?はい、ではもう一度三角に折ります。
既に子供たちついていけない人多し。一番そばにいた子のサポートをした途端、
「マム!マム!僕のも。」「私のも」「次は私の」
と、次々に折り紙が目の前に差し出されてくる。
だ〜か〜ら〜、「同じようにやってみて」(ニッコリ)「Tryしてみて」(ニッコリ)
次はこう。三角の袋を開いて四角にする。反対側もおなじようにね。
と、説明は聞こえてくるのに、インド人キッズすっかりお手上げ状態。
「もう一度やるから、よく見ててね。」とやって見せるのですが、
いかんせん、机もないところでは折りづらい上に、子供の手指の力では、紙に折り目もうまくつかず。
極めつけは、紙が正方形じゃな〜〜い!
恐らく折り紙が手にはいらなかったのでございましょう。
どうやら大きな模造紙のようなものを、ハサミかカッター(裁断機ではない)で切って四角にした様子。
子供たちが、「角が合わない〜」と言っても、最初から正方形じゃないものは、合わせ用がない。
それは私でも無理です。
説明は続くものの、自分でできる子は少なく、ほとんど順番に紙が差し出されてくる感じ。
ボランティアスタッフは、「ヘルプ」程度の仕事ではなく、馬車馬のように手を動かし、
インド人キッズの相手をする状態でした。
最後の尾と首、顔の部分が完成したときには、子供たちも「ワァー」「Bird!」「Crane!」と
目が輝いていたのですが、私なんてそれ以上に終わったー!!!と歓声をあげたくなりました。
一応ですね、この折り鶴たち千羽鶴の状態にして日本へ送る予定をしていると思うのですが、
糸を通す方、相当大変かと思われまする。大事なのは、気持ちだよね。気持ち。形じゃないから。
インドの子供たちの祈りがいっぱいつまった折り鶴(とっても鶴には見えないものもあったけどね。紙くずかと思ったよ)
インドからの思いが、日本に届きますように。
インドの学校に行ってわかったこと。
私が日夜闘っている時間を守らない。人の話を聞かない。謝らない。インド人のミニは、
既にこんなに小さなうちから形成されてしまっているということ。
優秀な学校でこうなら、普通の学校っていったいどうなっちゃっているのーー?恐ろしや。
こんな機会でもなければ、足を踏み入れることのなかった場所。私にとっては良い経験となりました。
子供たちが今日のことをいつまでも覚えていてくれますように。