火災発生①

スリルどころの騒ぎじゃない事件が発生。
夕食の支度中に非常ベルが数度鳴った。停電の後に鳴ることがあるため、
ベルの音を聞くこと自体は珍しくないのだが、その時は停電もないのに鳴ったな。
と気づいた。が、すぐにいつもの日常。
数分後にご飯も炊き上がり、食卓の準備をするためにダイニングに行くと廊下で誰かが話す声が聞こえる。
そして「シューッ」という聞きなれぬ音。何事?と思い玄関扉のドアスコープから廊下を見ると
なんと真向かいのオタクの扉が開け放たれ、ガードマンが消火器を持っているではないか。
えぇっ!?と思って扉をあけると、お向かい宅の住人が「カーテンが燃えているので
避難してください」というではないか!
急いで「火事みたい!」とソファにいた夫に声をかけ貴重品をひとまとめにする。
その間に、ガードマンからの非常通報を受け大勢のガードマンが集まってくる
あれよあれよと集まってくる。

玄関先で貴重品を持ったまま向かいの様子を探っていると、モウモウと黒煙が流れてくる。
時刻も7時過ぎ、外は暗くなってくるし電気のスイッチがすべてきってあるのと黒煙で中の様子が
よく見えないようなので、我が家の懐中電灯を2つ提供。
バケツに水を満タンにして2つ提供。
我々が待っている間もニオイとススもすごいので、濡れタオルを3本用意。
ガードの上役のような方が消防車を要請。消火器も3,4本使っていながら、
消火ホースの準備をはじめたので、一旦外へ避難することにした。
避難しながら、発火元はスタビライザーかエアコンであることを知った。
建物の外で避難中にご近所のお友だちへTEL。延焼したら家に戻れないかもしれないため
万が一の避難場所を確保。そうこうするうちに消防車、はしご車、タンク車も到着。

だが、この車が活躍することはなかった。
消化ホースの水かバケツの水かわからないが、水の「バシャー、バシャー」という音だけが
少し聞こえてきた。
同じビルの住人は大勢避難していたが、30分か1時間近く経ったころ少しずつ人数が減ってきたので
建物入り口に近づいて見ると、ススで真っ黒になったガードマンが「もう大丈夫」と言うし、
被災した住人の方とも建物の外で会うことができ、「鎮火したので大丈夫」
と言われたので家に戻ってみることにした。
廊下もススだらけ、薬品が化学反応を起こしたような匂いもするが延焼はないようなので一安心。
被災した方が、現場を見せてくれるというので見てきた。
スタビライザーではなく、エアコンが発火元だったようだ。
ほとんど原型を留めておらず、かつてはカーテンだったと思われる燃え残りの切れ端があっただけ。
玄関から現場までの部屋は水浸しの黒ススでドロドロ。消火作業のためと思われるが
窓ガラスも一部割られていた。
鎮火自体は私の目でも確認したのだが、こんな経験初めてなので、まだ手は震えるしドキドキしている。
そして、そんな私の様子を見ながらも夫は出張に出かけていった。
口では大丈夫と言ってみせたが、今夜は一人で私は泣くよ。
続報、その他もろもろ言いたいことは山ほどあるため、続きはまた明日。
こんなドキドキのまま、私は眠れるか?