イタリア休暇⑧ヴェネチア後編

ヴェネチアは、1泊だけの予定だったのでゴンドラに乗れぬ未練を抱えてホテルをチェックアウトします。
前夜は土砂降りだったのですが今日は?おっ!窓から外を見たところ雨は降っていない模様。
宿泊していた別館の建物から、受付のある本館に移動しようとして、信じられない光景を目にします。
夫心臓ドキドキ事件②

何これ?おわかりになりますか?わからない人のためにズーーム!

水たまり?ではなく浸水しちゃってます。昨日はこんな板の上でなく普通に石畳が歩けたのです。
えぇ!?目がテン。えぇ、確かにヴェネチアは地盤沈下と地球温暖化による浸水消滅の危機に
さらされているのは知っていましたけど、今日?今?ひえぇ〜。
ドキドキしながら本館でチェックアウト手続きをしていると、同じような旅行客が
ゴミ袋の細いものを足に履いているんですよ。ど、どこで手に入れるの?
私たちも欲しいのですが。
夫はホテルの周りを偵察に。運河沿いのホテルなので、私は水上Taxiを呼んでもらおうかと
ホテルスタッフへ確認。
すると、「水上Taxiは使えない」というにべもないお返事。理由は後から判明します。
やはり自分の足で歩くしかないのね。とゴミ袋?を足に履いている方へ、どこで手に入れたのか尋ねると
ホテルでもらえることが判明。な〜んだ。ホテルの人には珍しくないことなのね。
早速我々もそのゴミ袋風足カバーを履くことに。一人で履くのは困難なので二人での共同作業になります。
足カバーを装着していざ街へ。水上バスの駅を目指します。




結構深いんですよ。サンマルコ広場も完全に水没。臨時の高床が組まれ通行は確保されますが
手荷物もあるし、カメラも落とさないようにと。歩くだけで必死。
街を歩きながら、水上Taxiの使えなかった理由が判明。水位が上がっているため運河にかかった
眼鏡橋の下が航行できないんですよ。
もうあきらめているのか、水没しているcafeでお茶を飲んでいる方もいました。
私たちのように帰る人はまだしも、今、荷物をもって水上バスを降りました。
という方は、足カバーもないので高台に立ち止まったまま途方に暮れていました。
そりゃ、そうだろう。前日の到着時の出来事でなくてよかったよ。
水上バスの駅まで来てしまえば、もう水没していません。ホッと一息
サンマルコ広場辺りが一番低い場所だったみたいです。

これです。これ。ゴミ袋風足カバー。着いたばかりの観光客からも注目の的でした。
何これ?クールねぇといろんな方に撮影されてしまいました。
あとは水上バスで駐車場へ戻るだけ。
あぁ、それにしても貴重な歴史建築物も水害にあっているようだし、地球温暖化防止だけでなく
対策が必要ですよね。
ちなみにこのような水害。正式には「アックア・アルタ(acqua alta、高水の意)」
と呼ばれるものです。ウィキペディアを参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%A2
それにしても、10月にアックア・アルタが起こったのは10年以上振りだったとか。
あはは。晴れ女だけど、やっぱり私が嵐をよんだか?ヴェネチアさんゴメンナサイ。
今から春まで、ヴェネチア旅行をお考えの方は要注意ですよ。